建築学科ごっことは?

建築学科志望の高校生・編入生が自分にぴったりな雰囲気の大学を探す方法

大学選びといえば、 

  • 大学案内冊子・オープンキャンパス
  • 偏差値・試験内容
  • 教員のおすすめやネット上の評判

の3つを基準として決めてる人が多いと思います。

これらの情報はもちろん有用なのですが、

「本当にこの大学で間違い無いのだろうか……」

「大学案内もOCもどこか綺麗事で済ませてる気がする……」

「大学の雰囲気が自分に合ってなかったらどうしよう……」

という不安が最後までつきまといます。

特に建築学科は、設計課題の都合上大学にいる時間も長く、

ほかの学科以上に学校の設備や周辺環境、治安状態が重要になってきます。

「もっと別の大学の建築学科にしておけばよかった」と後悔しないために、受験生にできることはなにかあるのでしょうか?

もっとダイレクトに大学の雰囲気を知りたい、一次情報に触れたい、そういう方には是非大学キャンパスの個人見学をすることをお勧めしたいと思います。

この記事では、高校生が大学に個人的に見学するための手続きや、大学見学で見るべきポイントを、とくに建築学科ならではの点に注目しつつ解説していきたいと思います。

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大学って勝手に入っていいの?

大学という施設は高校生が思っている以上に開放的です。

僕も入学するまでは
「入場するためには高校を通した手続きが必要で、勝手に入ると警備員さんにつまみ出される」
と無意識に思っていました。

しかし入学してみると、近所のおっちゃんが無断で入場し食堂を利用してるくらい、大学キャンパスという空間はは自由に出入りができる空間でした
(まぁ大学がこのおっちゃんを快く思っているかどうかは、また別の問題ですが……)

キャンパス見学に対する大学側の見解

もちろん、全ての大学が常時無断見学を受け入れているわけではありません。

大学によって見学の受け入れ態勢は違いがあります。

例えば構内で盗難被害が相次いでいるなどの事情があれば、大学全体で見学者をお断りしているなんていうケースも考えられます。

見学の際はまず、大学の公式HPへアクセスし、入校に関する大学側の姿勢を確認する必要があります。

幸い、「大学名_見学」で検索すると、大抵の大学では高校生向けに大学見学に対する案内を出しています。

試しに建築学科で有名な国立大学の名前で検索してみると下記の通りでした。

(北海道大学に至っては、旅行ガイドサイトで「札幌観光の定番!」「ピクニックに最適♡」とまで書かれる始末。トップ画像参照。)

だいたいどの大学でも書いてあることは同じで

  • 基本入校は自由だよ。可能なら事前に連絡してくれると嬉しいな
  • 授業や研究を行なっている施設には入らないでね
  • 12:00〜14:00は食堂を使うのはやめてね、混むから
  • 自家用車・自転車でではなく、公共交通機関を使ってね

の4項目が、大学が要求する最低限のマナーです。

無論、大学によっては案内が見当たらない大学もありますし、その場合はあらかじめ大学に電話などで予約確認を取っておくのが無難です。

とはいえ、多くの大学では団体で訪問するならまだしも、友達と2,3人で見学に行く程度であれば、無断で入校しても基本怒られません。(そもそも高校生だとすら普通気づかれない)

見学の意味:不安や後悔が消える

では、なんのために大学キャンパスを見学するのでしょう?

多くの人が勘違いしていますが、「大学のいいところを探す」ために大学キャンパスを見学すると言うのは間違いです。

大学のいいところというものはそんなかんたんに見つかるものではないと思います。

大学に足を運んでみる最大のメリットは、入学後の期待はずれを回避できる点にあります。

たとえば

  • 「大学に入ったら真面目に勉強したい!」と思っている学生でも、実際に大学に入ってみると長時間勉強すればするほど偉いみたいな価値観が広まっていた
  • 「ほどほどに勉強して程々に遊びたい」と思っていたけど、実際大学に入ってみると先輩が校舎の裏で薬キメながらセックスしてやがる

といった「思っていた雰囲気と違う!」と入学後に後悔することを防げる点です。

「遊んでいても卒業できる大学」と「みんな真面目に勉強している大学」のグラデーションは結構あやふやです。

どのレベルで真面目で、どのレベルでゆるい大学なのかというのは、実際に見に行ってみないとパンフレットや先輩の声では伝わりません。

つまり、自分とは合わない大学に入学してしまう可能性を限りなく下げられるのが、大学見学最大の意義だと思います。

見学で見るべきポイント

オープンキャンパスと違い、個人での見学ではだれもあなたのことを案内してくれません。

ここでは、特に建築学科への入学を希望している学生をターゲットに、

「大学キャンパスのどこをみるべきか」

について、具体的に紹介したいと思います。

食堂・カフェ

値段や味、清潔感も当然重要ですが、

  • 昼間から酒飲んで合コンしている学生
  • 朝から黙々と自習している学生
  • 遊戯王カードで盛り上がる学生

などが観測でき、学校全体の風紀や毛色が如実に現れる空間だと思います。

(やべぇ、入学したらリア充or陰キャしかいねぇ)

とならないためには、要チェックな空間だと思います。

(前述の通り、12:00〜14:00の間は混雑が予想されます。見学はギリギリセーフですが、利用は控えましょう。同じ昼でも11:00ごろが、比較的空いていてお勧めです。)


生協売店

大抵の大学は学内に生協と呼ばれる店舗が存在します。

売店における、書籍や製図道具、模型材料などの充実度は、その大学における建築学科の勢力を如実に反映するので、ここも見ておきたいポイントだと思います。

「売店の規模に比して建築系の書籍がほとんどない」

というような大学の場合、大学側はあまり建築に力を注いでないのかもな、という検討をつけることができるでしょう。

あと、書籍の漫画コーナーや雑誌コーナーも、その大学の男女比やオタク率を測るのにとてもよい指標となります。


トイレ/ゴミ箱/喫煙所

大学見学の、ある意味定番かもしれません。

大学のモラルや風紀が完全に可視化されます。

とはいえ名門大学ほど施設が老朽化しているものなので、

「トイレが汚い=ダメ大学」

と考えるのはやや早計です。

美術館/資料館/博物館/ギャラリースペース

有名国立大学の場合、キャンパス内に博物館や資料館がある大学も多いです。

建築学科に関わる展示は基本稀だが、せっかくなので見ていくのもありだとおもいます。

また、そこまで大規模でなくとも、構内の一角に展示スペースやギャラリー施設が設けられている場合も多いです。

運が良ければ建築学生の作品を見学できるかもしれません。

製図室

正直一番見て欲しい箇所ですが、同時に一番見学が難しい空間だと思います。

まず、見学しようにもキャンパス内のどこに製図室があるのかがわかりません。

製図室の利用状況も大学によって大きく違います。

24時間開放されていて、いつ行っても誰かしらいる、なんていう大学もあれば、利用には申請が必要で常に開いているわけでもないという大学もあります。

なにより、課題の出題状況が全く掴めないので、うっかり提出日当日の朝に見学に行ったりすると

「ゾンビみたいな学生たちがゴミに埋もれながら苦しそうに課題に取り組んでた」

なんて事態にもなりかねません。

それでも、可能な限り製図室の情報は集めるよう意識してみてください。

幸い、一部の大学では製図室の画像を公開しているところや、学生のブログで公開されているところもあったりします。

▶[画像検索:製図室

場所さえわかれば、窓の外からのぞいてみるだけでもおおよその雰囲気はつかめると思います。

「学生1人に対し製図台とロッカーが与えられている」

なんていう大学もあれば、

「製図室とは名ばかりで、共用の長机が並んでいるだけ」

という大学もあります。

おそらく製図室設備の充実度が、建築学科で学ぶ上でもっともおおきな環境の差になってくるからです。

事前準備

大学のHPを確認し、入校手続きが必要か否かを把握しておきましょう。

次に、大学までの交通機関や経路をチェック。

総合大学の場合、複数のキャンパスがあるのが普通なので、建築学科がどのキャンパスにあるかもきちんと把握しておく必要があります。

(例えば京大の工学部は、時計台は有名な吉田キャンパスではなく桂キャンパスにある。うっかり出町柳に行っても見るものは何もない。)

また、大学構内のキャンパスマップも印刷しておきましょう。

事前に工学部棟や製図室の場所、その近辺の喫煙所やトイレ、食堂や売店の位置など、見学したい施設の場所を公式HPや大学案内冊子から確認しておくのがベストです。

見学の時間帯

一番大学生をたくさん観察できるので、可能なら平日の昼間がベストです。

とはいえ平日の昼間なんて高校生には厳しいと思います。

「ちょうど来週創建記念日で休みだ!」

というレアケースでもなければ、休日や長期休暇期間、あるいは放課後の見学でも十分収穫はあるはずです。

ただし、上にも書いた通り、昼食時に食堂を使うのは避けるのが無難でしょう。

また、カフェ、購買、ギャラリースペースなどの施設見学は、施設の営業日や営業時刻も事前に調べておきましょう。

また、大学の講義は90分サイクルで行われるため、可能なら2時間ぐらいは見学することをお勧めします。

番外編:卒業設計展を見に行こう

建築学科では、4回生の後半から卒業設計を行います。

4年間の学習の総決算である卒業設計の作品を大学ごとに見比べれば、その大学のレベルも自ずからわかるというものです。

惜しむらくは多くの卒業設計展が年度末、すなわち受験が終わりかけでとっくに願書なんか出しちゃったよという時期に多く開催されている点です。

とはいえこのブログを読んでくださっている方の中には、受験の一年以上前から志望校を決めるために情報を集めている高校生や中学生、その親御さんもいるかもしれません。

そういう方は是非、志望校やお近くの大学の卒業設計展がやっていないか、確認してみてください。

なんの専門教育も受けていなかった高校生が、わずか四年でここまで成長できるのかと驚くこと請け合いです。

↑そんな卒業設計のうち、全国の大学の設計の中から優秀なものをまとめた冊子。

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