建築学科ごっことは?

建築パースを動画で学べる、建築系のYouTubeアカウントまとめ

日本には、CADソフトやPhotoshopに関する解説サイトや書籍はたくさん流通しています。

しかし、「建築パースやダイアグラムの描き方・作り方」に特化した日本語チュートリアルは意外に少ないものです。

そのため

  • 建築学科 プレゼン
  • パース図 Photoshop
  • ダイアグラム 作り方

 などのキーワードで検索しても、碌な情報がヒットしません。
本格的におしゃれな建築ビジュアライゼーションスキルを身に着けたいのであれば、ぜひ海外ユーザーの動画から学ぶことを視野に入れましょう。

幸い、You Tubeには字幕付きの動画も増加しており、英語が苦手な学生でもわかりやすいビジュアルな動画がたくさん供給されています。

この記事では、そうしたPhotoshopによる3Dパース作成・ダイアグラム作成・プレゼンボード作成に関する解説動画で有名な、国外のYou Tubeアカウントを紹介したいと思います。

建築パース・プレゼンボード作成の前提知識

パース図やダイアグラムの基礎知識

まず、

  • パース
  • モデリング
  • レンダリング
  • ダイアグラム

といった基礎単語を理解していなければ、下記の動画を見ても体系的な知識とならず、散発的な学習になってしまいます。

レンダリング?レタッチ?お洒落でリアルな建築パースを作るための基礎知識 建築ダイアグラムとは?有名設計事務所の事例でわかる建築図解の基礎知識

上記の2記事から、建築のプレゼンテーションでよく使われる基礎的な単語や概念を理解するところから始めてください。

表現系ソフトの知識

次に必要な知識として、利用するソフトウェアの機能や操作方法を最低限理解していることが求められます。

具体的には、

のいずれか、あるいは複数の基本的な扱いを理解していることが前提です。

この記事で取り上げる動画はいずれも、ある程度こうした表現系ソフトの操作を理解していることを前提に作成されています。

建築学科で言えば、おそらく3年生~大学院生レベルの知識が必要なものばかりと言えるでしょう。

それぞれのソフトを知らない・持っていない・使い方がわからないという方は、下記の記事からプレゼンボード作成の全体像を把握するところから始めてください。

【図面・パース・ダイアグラム】建築プレゼンに必要なスキルを、学習ロードマップとしてまとめてみた

解説アカウント紹介

以上の基礎を抑えた上で、解説動画を見ていきましょう。

Show It Better

  • チャンネル登録者数:16.9万人
  • 総動画本数:102本
  • (2020/4月現在)

尋常ではない量の動画が投稿されている、登録者数16万人超の建築プレゼンチュートリアル動画アカウントです。

手書き風のパースから鮮やかなカラーリングが印象的なイラスト風ダイアグラム、フォトリアルなパース加工にまでいたる、幅広い建築のプレゼンテーション表現が学べます。

とりあげるソフトもGoogle Earth・photoshop・SketchUp・LUMIONと多岐にわたります。

加工の難易度も低めの物が多く、「とりあえず一つ登録するならこのアカウント」といってもいいかもしれません。

人気動画

Udemyでは、有料の学習コースも選択できます。

Photoshop Visualisation for Architects | Udemy

OU Graphics

  • チャンネル登録者数:15.4万人
  • 総動画本数:60本
  • (2020/4月現在)

上述のShow It Betterにまさるとも劣らない人気アカウントです。

「3Dモデリングソフトを使える人のためのPhotoshopの解説動画」が解説のメインを占めており、かつこちらのほうがより色使いが印象的なイラストタッチの加工に強みが在る印象でしょうか。

また、動画のほぼ全てに英語音声とその英語字幕(自動生成ではないもの)がある点も親切です。

人気動画

公式サイト

こちらのサイトも、Udemyで有料の解説動画を販売しています。

Architecture Post-production in Photoshop | Udemy

Photoshop. Architect

  • チャンネル登録者数:12.2万人
  • 総動画本数:48本
  • (2020/4月現在)

レンダリングというと、LUMIONやtwinmotionによる自動的なレンダリングを想像する人が多いかもしれませんが、こちらのアカウントは「Photoshopによる人力のレンダリング」に関する解説が豊富なチャンネルです。

PCのスペックが足りない人や、機械的なレンダリングをする時間がない場合、あるいはどうしても手動のレンダリングでないと表現できないパースを作る場合など、この方法が用いられます。

人気動画 

Surviving Architecture

  • チャンネル登録者数:9.96万人
  • 総動画本数:111本
  • (2020/4月現在)

単純なソフトの操作方法の解説だけでなく、おすすめの建築系海外サイトの紹介や、設計コンセプトの決め方、有名建築に対する解説動画など、コンテンツ内容の幅が広いアカウントです。

解説には英語音声が付きますが、字幕は自動生成のもののみです。

人気動画

Sinh Tutorials

  • チャンネル登録者数:7.64万人
  • 総動画本数:71本
  • (2020/4月現在)

Photoshop. Architectと、解説内容や動画の編集の仕方なども非常によく似ているアカウントです。

こちらもPhotoshopによる手動のレンダリング解説が豊富で、インテリア・内装系のリアルなパースの解説も充実しています。

 人気動画

公式ブログ

Alex Hogrefe

  • チャンネル登録者数:5.47万人
  • 総動画本数:41本
  • (2020/4月現在)

建築のビジュアライゼーション会社であるDESIGN DISTILLのパートナーの一人であるAlex Hogrefeが、2009年に開設した最古参の建築系アカウントの一つです。

 人気動画

しかし動画での解説はあくまでおまけ程度で、むしろ本命は公式ブログのチュートリアルページの方にあります。

以下、その公式ブログも併せて紹介します。

Visualizing Architecture 

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Visualizing Architecture キャプション画面

上述のAlex Hogrefeによる、建築ビジュアライゼーションのサイトです。

最大のポイントとして同一の設計を多様な表現で手を変え品を変えビジュアライズしている点が挙げられます。

このサイトでは、ある一つの建築の平面図・断面図・配置図・ダイアグラム・アクソメ図・3Dパースなどに対し、それぞれ異なったアプローチの表現をもちいながら、全体的にまとまりのあるポートフォリオを作成しており、その過程から完成形をすべてい公開しているのです。

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プロによる本格的な建築ビジュアライゼーションのスキルを無料で学べるという点において、本ブログは圧倒的な密度を誇ります。 

 「動画での学習はどうも苦手」という人は、こちらのサイトで学習を進めてみるのも有効な一手と言えるでしょう。

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