建築学科ごっことは?

建築模型作成の参考になる指南書まとめ|道具・材料・図面ほか、作り方がわからず困ったときに読む本10選

 建築模型を作る上で参考になる書籍をまとめました。

模型を作ったことがない(1年生レベル)

図面もない、道具もない、材料の選び方もわからない!初めて模型製作課題が出る前に読みたい入門書。

見てすぐつくれる建築模型の本

  • 著者:長沖 充 
  • 出版年:2015/9/1
  • 出版社:彰国社
  • 概要:模型製作のプロセスをとことん図解!建築系学生の必携本!
    (引用:Amazonより)

 写真とイラストが豊富でわかりやすく、「実際に作ってみよう」と思わせるフレンドリーな書籍です。

簡単な一戸建て住宅の模型用図面や添景用の型紙が収録されているなどかゆいところに手が届く作品ではないでしょうか。

最初の設計課題に取り組む前に読みたい一冊だと思います。

模型づくりからはじめる建築製図の基礎 

  • 著者:小杉 学
  • 出版年:2016/4/30
  • 出版社:彰国社
  • 紹介文:製図を学ぶ前に模型をつくり、模型を見ながら線を引く。手を動かしてものづくりに取り組み、立体と平面のイメージを行き来する。建築知識を絞り込んだ初歩の初歩。建築設計教育の新しいトレーニングブック!
    (引用:Amazonより)

模型作りと製図を一緒に学ぼうという発想の書籍です。

初心者向けの冊子のため、収録図面・建築はあまり設計的に凝ったものではありませんが、模型作りをSTEP BY STEPで手順を学べる数少ない書籍です。

2,3回は作ってみた事がある(2年生レベル)

いよいよ設計課題も本格化、不器用ながらなんとか模型は提出してきたけど、もっと細かい知識や技術を身に着けて、すばやく美しい模型を作りたい。

建築模型をつくろう

  • 著者:遠藤義則
  • 出版年:2010/7/1
  • 出版社:井上書院
  • 紹介文:模型の作り方から模型写真の撮影方法までを網羅した建築模型の決定版!建築模型を作るための道具、基礎テクニック、模型を作る手順、模型写真を撮るための道具、撮影テクニックなどについて、すべて写真入りで解説がなされている。初心者でも写真を見ながら建築模型を作れるようになる。
    (引用:Amazonより)

カラー写真が豊富でありながら読み応えもある、密度の高い一冊です。

「見よう見まねで模型を作ってみたけど、なかなかうまく行かなかった…」

「もっとちゃんと体系的にノウハウを学びたい!」

と感じたときに、二冊目としておすすめできる本です。

建築知識編集 建築模型シリーズ

また建築知識からは、模型製作のシリーズとして、

  1. サクッとわかる建築模型のつくり方 2015/5/8
  2. 最新版 ラクラク建築模型マニュアル 2014/5/24
  3. 誰も教えてくれない建築模型のつくり方 2010/9/28
  4. ラクラク建築模型マニュアル 2009/8/7

の4作品が出版されています。

  • 著者:いずれも建築知識 編集
  • 出版年:2010-2015
  • 出版社:エクスナレッジ
  • 紹介文:動画で分かる模型作成の現場!!
    精度の高い模型作成に必要な知識が身につく!
    臨場感あふれるDVDビデオ105分収録!
    本書では、模型つくりに欠かせない「切る」「削る」「曲げる」といった
    基本的なテクニックから、フローリング、レンガ、ガラスなどのテクスチュアや植栽、家具のつくり込み方など精度の高い模型をつくる手法まで、
    模型のプロが徹底的に分かりやすく解説しています。
    また、DVDでは、動画で模型作成の現場を見ることができ、手先の動きや作業姿勢まで確認することができます。
    巻頭グラビアでは、安藤忠雄建築事務所や伊東豊雄建築設計事務所などの
    有名アトリエの模型を一挙紹介!模型作成の大技・裏技が満載な1冊です。
    (引用:Amazonより)
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(Amazonより)

入門的な前半は役立つと思います。
ただ、後半になると急に学生レベルを超えたマニアックなノウハウになる点がややマイナス。

表紙が違うだけで似た内容の書籍が定期的にでてるので、ネットで購入するときには同じ内容のものを買わないよう注意しましょう。
グラビアに収録された、有名設計事務所の大規模模型写真は圧巻です。

建築のしくみ

  • 著者:安藤 直見 (著), 柴田 晃宏 (著), 比護 結子 (著)
  • 出版年:2008/5/1 
  • 出版社:丸善
  • 紹介文:本書は、図面と模型と3DCG(3次元コンピュータ・グラフィックス)を駆使して、20世紀を代表する建築である4つの住宅、「住吉の長屋」「サヴォワ邸」「ファンズワース邸」「白の家」の建築のしくみを徹底解説。4つの住宅は、さまざまな構造形式によって生み出された美しい空間・形態をもっている。
    (引用:Amazonより)

 有名な国内外の名作住宅を題材にした、建築の解剖図鑑的冊子。

模型に特化せず、製図からモデリングまで広く取り扱っています。

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(Amazonより)

 模型製作にもなれてきた(3年生レベル)

模型製作の基本的な技術を学び終わったら、今度は模型作りの視野を広げてみたくなってきた。

「おうちのハナシ、しませんか?」 

  • 著者:オンデザイン
  • 出版年:2014/7/3
  • 出版社:エクスナレッジ
  • 紹介文:日本が誇る、今もっともアツイ建築家・西田 司氏が贈る、究極の「間取り」読本!眺めているだけでもキュンとする、まるでドールハウスのような“カワイイ”建築模型をつかって、これからの住まいのつくり方と間取りをやさしく、楽しく紹介します!
    西田司氏が率いるオンデザインパートナーズの模型は、見ているだけで物語を紡ぐことができるほど、精巧かつ「かわいらしい」ことが大きな特徴です。
    そんな、オンデザインパートナーズの模型を軸に、間取りを解説します。ただの間取りの解説書ではなく、まるで絵本のように気楽に楽しんで読んでもらえる、手元に残しておきたくなる、そんな1冊です。
    (引用:Amazonより)

1/20や1/30といったスケールで住宅模型を作ることで有名なオンデザインパートナーズの模型写真集です。

圧倒的に作り込まれた模型写真は絵本のようで、眺めているだけで楽しくなる一冊。
ただ、模型作成に関する具体的なノウハウは特にありません。 

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(Amazonより)

藤村龍至 プロトタイピング-模型とつぶやき 

  • 著者:藤村龍至
  • 出版年:2014/9/16 
  • 出版社:LIXIL出版
  • 紹介文:建築家・藤村龍至による初めての作品集。建築の設計コンセプトを言葉やダイヤグラムでまとめ、それをかたちに置き換える手法ではなく、与えられた条件を模型に反映することで素早くプロトタイピングし、課題を発見しては都度スキームを更新する作業の反復によってフォームを生成していく藤村の設計手法「超線形設計プロセス論」は、「ジャンプしない」「枝分かれしない」「後戻りしない」を原則とし、同一縮尺の模型を時系列に並べるだけという単純な作業パタンによって進められます。
    本書ではインテリアからビル、住宅から公共施設に至るまで、様々なスケールや用途の建築物の設計プロセスで大量生産された模型を時系列順に並べただけの即物的な構成。並べられた模型とそこに添えられたコメント(つぶやき)の連なりによって、設計作業のプロセスが可視化され、設計作業とは何かがビジュアルで理解できる1冊となっています。
    (引用:Amazonより)

 生物が進化していくように漸次的にスタディ模型を作成する建築家藤村龍至の著書。

最終的な完成形を教授やクライアントに見せる「プレゼン模型」ではなく、設計段階で自分の思考を整理し方針を定める「スタディ模型」をどのように作るかという一つの考察です。

ドールハウス教本vol.1 「パリの街角」 

  • 著者:浅井潤一 (編集), 島野聡子 (編集)
  • 出版年:2013/6/30
  • 出版社:亥辰舎
  • 紹介文:10名の作家の新作「パリのショップ」10店舗の紹介と、一段上の作品づくりを目指すための作り方や、アイデア公開。ドールハウスファン必携の書。
    (引用:Amazonより)

 建築学科生や建築家向けに書かれた本ではなく、完全に趣味の領域の本。

1/12という大きなスケールのため、設計課題には向かないかもしれませんが、インテリアの細部にまでこだわりたい学生には参考になるかも?

異なる業界の「模型」にまで視野を広げる一冊。

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(Amazonより)

建築模型の作り方より大切な模型材料の整理法

 当ブログ筆者が執筆した電子書籍です。

タイトルのとおり、模型材料をどのように管理するかに特化した極めてマイナーな書籍です。

なぜ製図室は模型材料であふれかえるのか?

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建築模型の作り方より大切な模型材料の整理術 

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